本の記憶

小さい頃に、祖母からもらった本で、今でも大事にとってあるものがあります。『うりこひめ』という本です。子供向けに作られたシリーズで、たくさん出ていたなかの1冊なのだと思うのですが、おそらく今ではもう本屋さんでは見かけない本です。ピンク色の表紙に、かわいい「うりこひめ」のイラスト、何度も何度も読んでいるので、角はボロボロに丸くなっています。
この本は、小学校に入る前くらいに祖母から手渡されました。そのとき、私は何か軽い病気で、1週間ほど入院していました。お見舞いに来てくれた祖母は、私が退屈しないようにと本を選んでくれたのだと思います。正直、本をもらって喜ぶには、まだ私は小さすぎて、お礼を言ったものの内心ではあまり喜んでいなかった気がします。その後、くり返し、くり返し同じ本を読むことで、この本は私の中で特別なものに変わりました。大好きな場面ができて、お姫様に感情移入したり、絵を真似て描いてみたり。何年も経つうちに、今度は、昔自分が読んでいた記憶までプラスされて、心の中でどんどん大きくなっていったのです。本はストーリーを追うだけのものではなく、自分の記憶とセットになって、思い出として形に残っていくものなのだと、何十年も経った今だからこそ、それがわかってきました。

美容院で本の話

いつも通っている美容院の担当さんは、本好きな女の人です。実は美容師さんで本の話ができる人って意外と少ないのです。仕事がら、ファッション誌やヘアカタログなど、雑誌を読むことは多いようなのですが、なかなか本は・・という人が多く、そんな中で本読みの美容師さんを見つけられると「やった!」という気持ちになります。
なんといっても美容師さんは情報が豊富、お客さんとの話の中でいろいろな情報を収集できるので、おもしろい本の話題にも事欠かないのです。私の担当さん、Aさんは、ノンフィクションが好きなようで、最近面白かったノンフィクションから、他のお客さんがすすめていたという小説まで、髪を切りながら教えてくれます。私も、自分が最近読んで面白かった本、いまランキングに入っている本、などをお知らせします。普段の自分がまったく読まないようなジャンルの本をおすすめしてもらうと、新しい扉が開くようでわくわくしますし、以前から気になっていた本のよい評判を聞くと、最後の一押しをされたようで買う気になります。Aさんの場合、写真集にも強いので、美容院に何冊か取り寄せて置いてあるので、待っている間に、その写真集をパラパラと眺めるのも、楽しみの一つです。

睡眠導入漫画

ぜったい面白いから!と、友達が漫画を貸してくれました。話を聞くと、ギャグなのかほのぼのなのか……自分では選ばないタイプだったので「本当に面白いのかな」と思いながら読み始めたのですが、最初のページではまってしまいました。あまりの明るさと平和さに、です。普段私が読む本は、わりとシリアスなものが多いのですが、この話はふっと微笑むことができるのです。例えるなら、睡眠導入剤になりそうというか。眠る前に読んだら穏やかに眠ることができそうな、そんな安心感がありました。子供の頃、自分が見たい夢の内容を紙に書いて枕の下に入れて眠ると、その夢が見られるというおまじないがありました。あと、眠る前に「枕さん、明日は○時に起こしてください」とお願いすると、時間どおりに起きられるというのもありました。私はどちらも成功していて信じていたのですが、父に、それはおまじないというより自己暗示に近いのだと教わり、驚いた記憶があります。でもそれが暗示というならば、借りた漫画はまさにうってつけですよね。平和な気持ちになって、きっと落ちついた中で眠れること間違いなしです。ということで眠る前にもう一度、読んでみることにします。明日の目覚めに期待!です。

すぐにも伝えたい?父の失敗

旅行中の両親から携帯に着信がありました。入浴中で私は出ることができなかったのですが、数十分の間に三回もです。大したことのない用事ならばメールでいいはず、と一気に不安が押し寄せました。実は私、昨日父が事故にあう夢を見たんですよ。まさかそれは予知夢で、旅行先で大変なことがあったのかも、と裸のまま折り返したのですが……母は、電話の向こうで爆笑していました。なにがそんなにおかしいのかと思いきや、開口一番「お父さん、今すごい面白い顔になってるから」私が小学生の頃、友達が、気の毒にも面白い顔になったことがあります。それは目の上をブヨにさされたお岩さん状態でした。だから「今の時期にブヨがいるんだろうか」と思いながら詳しく話を聞いたところ、なんと、父は自らの不注意で観光地の鐘に顔をぶつけ、前歯を折ったと言うのです。幸い折れただけで抜けたりもしなかったとのこと。夢見が悪かったあとのことですから、笑う以前に安心しました。それにしても、まるでギャグみたいな父の行動。普段はわりと慎重で、気難しい人なのに、観光地に浮かれていたのでしょうか。父が帰ったら行けるよう、歯医者の診察券を準備して、両親の帰宅を待つことにします。

占いで彩る日々

新聞や雑誌にのっている、占いの欄を見るのが好きです。読んだからといって不安になることも得意になることはありません。ラッキーアイテムとかラッキーカラーとかも「ふうん」と思うだけで、読んだ次の瞬間には忘れているほど。それなのに、必ず見てしまうんですよね。不思議です。友達のお父さんはある占い師の占いを信じていて、毎日メールが届くように携帯に設定しているらしいです。そして必ず書いてあるラッキーカラーの物を見につけていくとか。だからいつのまにか、持ち物がカラフルになったと友達は笑っていました。もうおじいちゃんの年齢なのに派手なハンカチとか持ってるよって。笑い話ではあるのですが、それで本人が一日幸せに安心して過ごせるなら、素敵なことですよね。私は今日は嫌だなあと思うことがあっても、占いの内容を思い出すことはほとんどありません。このお父さんのようにかわいい反応ができたら、嫌だなあと思うことも減るのでしょうか。でもいったん信じてしまったら、なにかよくないことが起こったときに占いに責任を押し付けてしまいそうで怖いんですよ。遊びと割り切れなさそうで。いいことばかりではないけれど、人生を切り開くのは自分でありたいと思っています。

新機種ぞくぞく、勉強します

新しいパソコンを買いました。一新された使い勝手に頭が混乱し、せっかく新調したのに結局古いものを愛用しています。簡単に使えるだろうと思った自分が間違いでしたね。これは仕事が落ち着いてゆっくりできるときに、きちんと勉強しなければ。それまでは今のパソコンに頑張ってもらわないといけません。スマートフォンが出たときも思いましたが、続々と新しいものが登場するのには驚きです。白黒だった携帯がカラーになったり、メールができるようになったり。そんな時代を知っているのでそう感じるのでしょう。パソコンも携帯もそんなにポンポン新機種出さなくていいのよ、と、機械物が苦手な私は思ってしまいます。私はだいぶ前にパソコン学校に通って基本操作を覚えたのですが、学校の先生は次から次へと覚えなければいけないから大変だと言っていたことを思い出しました。どんどん進化していくパソコン業界。私が当時習ったことで、今一番役に立っているのはタッチタイピングでしょうか。それと新しいパソコンに向かっても臆しない心。おかげでちょっとくらいわからなくても「勉強しよう」と思えますから。早く新しいパソコンを使えるようになりたいので、まずは勉強する時間の捻出を頑張ります。

衝突しそうな意見交換

友達と共通の本を読んで「私はこう思う」「いや、私はこう思う」と話しているうちに、いつしか互いに熱くなり、まるでけんかをしているみたいになってしまいました。別に重大な思想をぶつけ合ったわけではありません。本は普通の小説で、主人公の行動について、どこがよかったとか、その程度の話です。正直な話、同じ本を読んでも感じることは人それぞれが普通だと思うし、だから友達と意見が合わなかったところで、大した問題ではないとは思うのです。「全部同じじゃなくちゃダメ!」なんていうほど、子供でもありませんからね。それなのにどうしてあの日に限ってこんなことになってしまったのか。意見を言いながらも、後半は話をやめたくてしかたありませんでした。けんかするくらいなら、自分の考えを引っ込めます。人生に関係するほどの深刻なテーマなら大変ですが、たかがというと失礼かもしれませんが本の感想ですから。結局「人それぞれだよね」なんて結論に達して話は終わりました。話している間、友達はどう思っていたのでしょう。不快な気持ちになっていなければいいと、それだけを思います。下手に意見なんていうものではないなと、物事を丸くおさめたい私は思いました。衝突しそうな感想は、心の中でひっそりと。今度からそうします。

必要?不要?の自分会議

仕事の後に、母と一緒に近所のスーパーに行きました。お米が500円引きだからと朝、頼まれたのです。うちはお昼はみんなお弁当を持っていくので、お米の消費が多いんですよね。500円、けちっぼいですが大きいと思います。だって漫画一冊買えますから!基本的に私の判断基準は「これだけあれば○○の本が買える」なんです。欲しい本がないときはありませんし、大抵は優先順位をつけて買っていますから、本当に節約は大事だと思います。でも、たとえばどうしても甘いものが食べたいけれど、節約のために我慢!なんてことはあまりしません。健康のために我慢はしますけど。だって、甘いものを食べたいときは自分がすごく疲れているときに決まっています。そんなときにさらに我慢を重ねて自分を痛めつける?そんなの、自分がかわいそうじゃないですか。ただ、何でもそうですが、買う前に「本当にいる?」という問いかけはします。勢いで買わないように、買うのなら長く使えたり本当においしいと思えるものを買うように。自分との相談の結果、今日のチョコレートは却下されました。今日は余計なものを食べたいだけという判断が下されたので、うちにあるおやつでもいいことになったからです。さて、気持ちも満足したので用事を片付けましょうね。

川上さんの小説のこと

年の差カップルの恋愛小説が好きです。すぐに思いつくのは『センセイの鞄』でしょうか。なかなか小説を勧めても読んでもらえなかった友達が、映画化した途端に私に「映画の原作なんだけど、いいよ!」と言ってきたのがいまだに笑ってしまうエピソードです。そんな思い出のある恋愛小説『センセイの鞄』ですが、これはたびたび読み返しています。何とも言えない穏やかな雰囲気が好きなんです。『センセイの鞄』と『かもめ食堂』が好きなんですと言えば、好みをわかってくださる方も多いかな。川上さんは食べ物の描写が多い気がするのですが、どれも読んでいてとてもおいしそうなのでびっくりします。ご本人が食べることが好きなのでしょうか。どこかで読んだじゃこの話とか、じゃこが食べたくなりましたもん。そんなことを書いていたら、今お腹がぐうっとなりました。おかしいなあ、ご飯は抜かず、ちゃんと食べているんですけどね。仕方ないので川上さんの本でも持ってきて、読むことにしましょうか。

占いとおまじない

占いが好きです。本当は一度手相を見てもらいたいと考えているのですが、占い師の方に出会う機会はないので、携帯の占いサイトに登録しています。私の場合、こういうのに頼るときって自分に自信がなくて、迷っているときなんですよね。自分の意見に同意してほしい、背中を押してほしいと思うから、占いに頼っているんです。だからそれ自体が当たっても当たらなくても問題はありません。ただ、こうして冷静にわかっていても、私は占いサイトを見ています。やっぱり理屈と感情は違うんですよ。いいこと書いてあったら嬉しいと思いますし。友達は占いの本を買って、毎年見ていますね。ラッキーカラーが何色だとか、アイテムがどうだとか。結構気にしているみたいです。普段は結構辛口な批判をする友人なんですが、こういうのを聞くと乙女だなあなんて思ったりします。乙女っていう年齢ではありませんけどね、でも女の子って占いとかおまじないとか、好きじゃないですか。小学生の頃おなじないたくさんしましたよ。消しゴムのカバーの下に好きな人の名前を書いて、全部使い切ったら両想いになるとか。今思うとかわいかったですねえ。でも、その消しゴム。落としたら好きな人ばれちゃうんですよね。今考えるとこわいですねえ。